社会保険

社会保険の種類

病気やけがをして働けなくなったり、突然家族が亡くなったりして安定した生活をしていくことが難しくなった場合に備えて、国は「社会保険制度」を用意している。日本の国民は、全員が何らかの医療保険に加入する。このことを、「国民皆保険(こくみんかいほけん)」という。
広い意味での社会保険は、以下の5種類に分類できる。

 

FP試験では、社会保険の種類がよく出題されるので暗記すること。

社会保険

労働保険(自営業者には不適用)

医療保険:業務外の病気、けが、死亡、出産などに対しての給付

労災保険:業務上、通勤途上の疾病、災害、負傷、障害、死亡等に対しての給付

年金保険:遺族、老齢、障害に対しての給付

雇用保険:労働者の失業や雇用促進、雇用継続等に対しての給付

介護保険:介護を理由とする場合に給付される

 

公的医療保険の基本

公的医療保険は、大きくは以下の2つに分類される。

被用者保険

健康保険、共済組合など

*雇われている人(サラリーマン)向けの保険のこと

地域保険

国民健康保険

さらに、75歳以上を対象とする後期高齢者医療制度がある。

 

医療保険を分類すると、以下のようになる。

 

対象

内容

被用者保険(一般)

健康保険

 

全国健康保険協会(協会けんぽ):中小企業に勤務する人

健康保険組合(組合けんぽ):大企業に勤務する人

業務外の疾病、負傷、死亡、出産

*業務中のケガなどは、労災保険が適用される

被用者保険(特定)

共済組合

公務員など

疾病、負傷、死亡、出産

被用者保険(特定)

船員保険

船員など

本人の社会保険:労災、雇用、医療保険等

扶養親族:疾病、負傷、死亡、出産

地域保険

国民健康保険

自営業者、定年退職した人など

疾病、負傷、死亡、出産

後期高齢者医療制度

75歳以上の人

65歳以上で一定の障害状態の人

疾病、負傷、死亡

*FP試験によく出るのは、「協会けんぽ」。協会けんぽも、組合けんぽも基本的な給付は同じだが、組合には独自の特典があったりする。
*被用者保険、地域保険の加入者は、75歳になった時点で後期高齢者医療制度に加入する。

 

 

保険料

健康保険の保険料は、被保険者の標準報酬月額(会社員などの月収)と標準報酬賞与額に一定の保険料率を掛けた額を、協会管掌健康保険はその額を事業主と被保険者(会社員など)と半分ずつ負担しあう(労使折半)。

 

*平成28年4月以降、標準報酬月額の最高等級に3等級が設定され、上限額が引き上げられた。
最高等級47級、121万円→50級、139万円
賞与年間上限額540万円→573万円

 

保険料率は以下の通り。

協会けんぽの保険料率

都道府県ごとに設定される

組合健保の保険料率

一定の範囲内で組合が設定する

*被保険者の負担割合は2分の1以内

社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料など)の免除

社会保険料は、以下の場合には免除される。
産休期間中(産前42日、多胎妊娠は98日、産後56日)
育休期間中(3歳までの子を養育するための育児休業期間)
以上の場合には、申出ることで被保険者分、事業主分ともに免除される。

 

 

 

 

 

 

 

 

医療費の自己負担

医療費の自己負担割合は、年齢によって以下のように分類されている。

 

自己負担割合

未就学児

2

70歳未満

3

70歳以上75歳未満

(前期高齢者)

平成264月以降に70歳になった人は2

平成263月以前に70歳になっていた人は1

現役並み所得者は3

75歳以上

(後期高齢者)

一般所得者は1

現役並み所得者は3

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